外国産の柘は、柘と呼ばないのはなぜなのでしょう。
柘は柘に違いありませんが、アカネとか、シャム柘とかと呼ばれています。
外国の柘が安くてしかも柘なら、柘ということで売った方が売れ行きがいいのではないかという、
浅はかな考えが脳裏をよぎるのですが、どうなんでしょう?
そうですね。柘を国産の柘も外国産の柘もどちらも柘だからといっても、その目の細かさが違うようで、
やはり区別がどうしても必要のようなんですね。
もし外国産と国産が違いがほとんど無ければ、黙って売っても見分けられないのですが、
どうやら大違いのようなんです。格段に国産の本柘の方が、彫りやすく丈夫で長持ちとのことです。
それに比べて、外国産の柘は目が粗いようで、丈夫ではないようです。
シャム柘という名前の、シャムというのは、タイのことを意味しているそうですね。
昔はタイのことをシャムと言ったそうです。アカネというのは、アカネ柘から来ているそうですが、
これもタイなどの外国産の柘だそうです。
このように、柘であっても、どこの産かによって大きく違うので、それぞれ名前をつけて区別しているそうなんです。
シャムがタイの旧名であることは、昔の人はよく知っているのでしょうね。
だからシャムネコはタイ産の猫なのです。日本ならヤマトとでもいいましょうか。面白いですね。
でシャム柘であっても、日本で加工したものはやはりその中でも上の位に入るのだそうです。
つまり、木材の塊を輸入して、日本で印鑑の棒の形に切削し、滑らかに仕上げるということです。
こうすることでとても見栄えのする立派な柘に生まれ変わるのですね。